独立する時や新しい事をはじめる時の考え方で、自分が大切だなと思っている事を書いてみました。
数ある中で、今回は気付きづらく見落としがちな競争への考え方や捉え方について書いています。
何かを新しくはじめる人は一度競争心を捨てた方が上手くいく確率があがると思います。
それはなぜか??というのを考察して文章にしてみました。
競争とはそもそも何か?
↑競争にはこのような意味合いがあります。
競争は社会を構成している仕組みの資本主義にとって、なくてはならないものとなっています。
社会にとって競争はとても必要なものなので、気付かぬ内に皆さんの生活にあたりまえのように存在しています。
学校生活ではテストに点数がついて順位付けされることで、自然と競争がうまれるような仕組みになっています。
就職してからも会社では社員同士が切磋琢磨することによりクオリティや生産性をあげたりと、競争を上手く取り入れ企業を成長させていきます。
このようにほとんどの人は、うまれてからずっと自然なかたちで競争と共に生きてきました。
競う事により能力が磨かれたり、喜びを体験できるような仕組みが知らぬ内に成り立っているのです。
そんな世にとても必要な競争ですが、何かを新しくはじめたり創造したりする時にはとても邪魔なものになります。
独立する際には競争をしない方がいい場面もあったりするのです。
競争する事でうまれる偏り
競争をするには必ず相手が必要です。好敵手やライバルといったものだったり、先輩や後輩だったり、それは企業や国単位になっても同じですね。
そして競争心やライバル心が生じると、その相手を意識するようになります。
誰かを意識するという事はそこにバイアスがかかる事になります。
バイアスとは一種の偏りです。
意識に偏りができると、本当に考えるべき事から他の対象に偏ってずれていったりします。
競争を意識した途端に競争相手のバイアスがかかり、本当に考えるべきサービスのことやお客様からかけ離れていくのです。
そのライバルが同じ組織であったり同じステージであれば競争をする事で抜きん出ることができます。
例えば、格闘技の選手であれば特定のルールの中でステージで闘って目の前の対戦相手やライバルを倒し優勝する事こそが正しく目指すべき事です。
しかし、独立や新たに何かをはじめるという事は、いちから格闘技そのものを創り上げる作業になります。
そこに勝ち負けは必要ありません。
競争するのではなく創造しよう
新しく格闘技を創造する時は
「どのようなルールにすれば公平なのか?」
「これだったらプレイヤーがやりがいを感じて取り組んでくれるか?」
「お客様からすると、あまりルールで縛りすぎない方が楽しめるかもしれない。。」
「このイメージでは他の格闘技とかぶるのでは?」
などといった新しい考え方やアイデアが必要になります。
新しくはじめる時に考えるべき事は競争する事ではなく、自分がやろうとしている事が競争になってしまわないか?といった真逆の事だったりするのです。
美容室であれば同じような強みやブランディングを展開しているサロンが近くにあったりしたら、その時点で競争したくなくても気づかぬ内に競争にまきこまれます。
競争についての考え方捉え方は独立する際に大きく影響するのです。
なので、独立時は競争するのではなく創造する事をオススメします。
新たなものを創造する事はある意味ではアートだと思います。
だれかと競争しているアーティストがいたとしたら、その時点でアーティスト失格ではないでしょうか。
今、世の中で必要とされている事はなんなのか考えよう!
需要と供給という言葉やブルーオーシャンやレッドオーシャンという言葉があります。
ある特定のサービスを求めている人がたくさんいて、その特定のサービスを提供したい人が少なければ競争にはなりにくいですよね。
僕はサロンをやる時に一部のお客様のニーズを感じて、そのニーズにあわせたスタイルにしようと思い今のサロンを創ってきました。
求める事に対応した事で一部のお客様は大変喜んでくれました。
そのおかげで他のサロンとは全く別の強みを持つ事が可能になり、競争に巻き込まれずに5年にわたり赤字無し広告無しでサロン運営する事ができました。
ちなみにSNSでの集客も一切していません。
ホントにビックリするくらいなんにもしてません。
新しいモノを創造するとしばらくは他者と競争しなくて済むのです。
競争から外れて新しい価値を創造することにより、想像以上の豊かさを受け取る事ができるようになるのです。
僕自身、多くの美容師さんが考えられないほどの自由で楽しい美容師生活を送っていると思います。
とにかく独立する時に考えるべきポイントはどれだけ競争しないで済むか!といった事が大事だったりするのかなと思います。
競争しないという考え方になるのは急には難しいかもしれません。
しかし、ちゃんと意識して気付くことができればきちんと対応できると思います。
競争心やライバル心に支配されないように意識する
今、あなたが独立を考えている時に誰かをライバル視したり、競争をしようとしていたら気おつけなければなりません。
プロの経営者であればライバル心や競争心がでたら、そのエネルギーを自分の事業に必要なエネルギーとして変換し上手に使うことができると思います。
嫉妬心や怒りでさえも事業に適切なエネルギーに変換できちゃうようになるのです。
競争心からうまれるエネルギーは決して悪いものではありません。
それに振り回されずにきちんとした使い方ができると、本当に必要なところにエネルギーを注げるようになります。
しかしまだよくわからないのであれば、独立時は競争心やライバル心がでたらしっかりと気付いて受け止めてみる事をオススメします。
そして本当にその他者や対象に対する競争心は必要なものなのか胸に手を当てて聞いてみてください。
組織の中で競争し結果を出す事と、新しい価値を創造する事はまったく違う事なのです。