2015年7月下旬。
それは暑い夏のある日、白い靴下の彼は突然やってきました。 
我がプライベートサロンに。
彼は辺境の地へ、モンスターを倒しながらASD(アサヒスーパードライ)を片手にやってきたのです。
  その名はオオイケモトキ。有名サロンであるOf HAIRの美容師さんです。
これがオオイケさんとの初めての出会いでした。LiMEとオオイケさんとの関係はこれを機に徐々に発展していき、チームにとってなくてはならない存在へとなっていきます。
前回のエピソード✂︎08はコチラ
小僧が欲しい
2015年の夏頃に差し掛かり、masasさんが頻繁に言っていた言葉があります。
masas
「小僧が欲しい」
小僧とは、自分の息子やそのへんに歩いている男の子とかでは無く、プログラマーとしての自分の「弟子」のことです。
自分が叩き込んだ技術で、右腕として動けるそんな弟子的な存在を望んでいました。
僕は(masasさんの小僧(弟子)を探さねば!) と、自分の中の重要なミッションにする事にしました。
花火大会の誘い
以前ブログで紹介したミッチー(エピソード3に登場)にはお兄さんがいます。ミッチーとの出会いはもともとお兄さんが紹介してくれて出会えたのです。
そのお兄さんである今井くんがカットに来てくれてる時にこんなやりとりがありました。
今井くん(兄)
「ズマさん、最近遊びに行ってますか?」
(お客様からズマと呼ばれている)
古木
「そういえば最近まったく遊びに行ってないね〜」
今井くん(兄)
「なるほど、じゃあ久しぶりに遊びに行きましょうよ!ちょうどこの日に花火大会があるのでぜひきてください!かわいい女の子もたくさん来るのでワイワイ楽しみましょう!」
古木
「ほうほう!楽しそうだね。夏だし、たまには遊びに出かけようかな!」
2015年7月中旬にちょうどmasasさんと松本さんとの契約などが完了して一息つける時期だったので、久しぶりにでかける事にしました。
花火は2発のみ
そんなこんなで8月某日の隅田川の花火大会。
早速到着するやいなや、男女がブルーシートに座って楽しんでいる様子でした。
僕は目立たぬよう、すっと座り「どうも〜初めまして〜」的な感じで周りの方に挨拶していました。
美容師をしながら会社を運営しているというのは初見では説明が難しいので、普通の美容師のテイでコミュニケーションをとろうと思っていたのです
が
それはすぐに崩れました。
到着してしばらくすると、両脇に女子を二人抱えたチャラめな男性が合流してきました。花火の前はその女子たちとプールに行っていたらしいのです。なんとチャラめ!
すると、僕をここに連れてきてくれた今井くんがチャラめ男子をすぐに紹介してくれました。
今井くん(兄)
「ズマさん、こいつロンって言っておもしろいからぜひ絡んでみて!」
そんな流れで紹介いただいた彼は「石井諭(いしいさとし)」と書いて「ロン」と呼ばれていました。
↓ロンくん↓
どうも〜的な感じで話していると、どうやらエンジニアをしているという事がわかりました。そして自然と話を続けていくうちに自分自身が盛り上がってしまい、アプリの話やLiMEのビジョンについての話を熱く語ってしまっていました。
古木
「どんな人でも美を表現できる世界を作りたいんだ!」 「感覚を科学して数値化するんだ!アートをサイエンスしよう!」
なんてことを熱心に話した記憶があります。
ロンくんはその話に対して、自分の考えや想いをしっかり返してくれました。美容室に初めて言った時に感じた体験談や、職場での働き方、エンジニアとしての考え方、今悩んでいる事、勉強したい事、これから望んでいる事。
僕は思いました(ただのチャラ男じゃねぇ!!!)
それと同時にmasasさんの言葉が脳内でリピートされました
masas
「小僧が欲しい」「小僧が欲しい」「小僧が欲しい」「小僧が欲しい」「小僧が欲しい」
そして、ピンときました・・
(こ、小僧見つけターーーーーー!!)
(無根拠のただの勘です)
古木
「ぜひ!うちのオフィスに遊びにきてよ!」
初めてあった彼にそんな誘いをしました。この時は「お、おう。。」的な反応だった気がします笑
僕は、ロンくんをどうしてもmasasさんにあわせたくなりました。
と、そんな話をしてたら花火大会が終わってました笑
実際ちゃんとみれた花火は、打ち上がりはじめた時に「オオォーーー!」っと見上げた2発のみ。
久しぶりの休暇イベントは2発の花火と小僧(masas弟子)候補との素晴らしい出会いで終わりました。
つづく
次のエピソード✂︎10で最終話!こちら