プロフィール

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略歴
 
古木数馬
ふるきかずま
 
あだ名:ズマ
 
美容師。歴10年。
表参道サロンapishに務めた後、代官山サロンへ。
その後、横浜で独立開業しプライベートサロンを設立。現在6年目。
他、ヘアメイク・美容商材商品開発&技術開発・美容師セミナー講師・高校の美容科通信講師。等
2014年8月26日:LiME株式会社設立。
美容師向けの顧客管理アプリ「LiME」を製作中。
 
 


 
 
 
 
 
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 <以下・30歳までを時系列でまとめてみました>
自分の人生とその時想っていた事や葛藤を包み隠さず、事実のみを前向きに記してみました。
 
 
目次
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
幼少期・0〜5歳
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・内向的だった
とにかく一人遊で遊ぶのが好きだったそうです。
みんなで公園で遊んでいるのに一人だけ砂場でひたすらお城造りをしていたり、幼稚園でもずっと絵をかいてたり。
おかげで集中してモノをつくるのが得意になりました。
 「夢中になって創り上げるチカラ」
 
 
 
 
・物事の仕組みが知りたい
魚辞典とか昆虫辞典とかの辞典系が大好きでずぅっと読んでいた記憶があります。
すべての物事にとても興味があってよく大人に質問ばかりしていました。
色々な物事の仕組みにとても興味があったみたいです。
その興味は今の今まで尽きる事なく現在に至ります。
 「全ての物事に対して、なぜ?という疑問を常に持つ」
 
 
 
 
・たくさんの愛情
家族からたくさんの愛情をもらい育てていただいたと感じてます。
幼少期に充分な愛情をもらって育つと素直な心を持つようになるらしいのですが、良くも悪くも自分に嘘がつけず嫌なものは素直に嫌だと思ってしまう性格に育ちました。
素直な心は時として素晴らしく、時として生き辛い事もありながらも自分ではとても気に入っています。
これだけの愛情を受けて育ててもらった為、今後は自分が周囲に対して愛を分け与えられるような人になりたいなと思って日々を過ごしています。
まだまだ程遠いですが、一生懸命がんばってます。
  「素直な心」
 
 
  
 
 
 
 
 
小学校・〜12歳
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・競争が嫌だった
低学年の頃は、友達との遊び方や誘い方もわからず、毎日家に帰ってきて一人で遊んでいました。
親に友達を電話で誘う練習をさせられたり、チームプレーを学ばさせる為にサッカーに通っていました。
たぶんここでスポーツをやらずコミュニケーションを学んでいなかったら完全にオタクになっていたと思います。
しかし、良くも悪くも競争が嫌で、闘うことに意味を感じれず、そこまでスポーツに向いている性格ではありませんでした。
また差別意識や偏見があまりありませんでした。
その為かやんちゃグループからオタクなグループまでいろいろな友達ができました。
曜日ごとに遊ぶ友達グループが決まっていたのを覚えてます。
木曜日はオタクの友達と家でレゴ遊びでした。笑
他人に対して偏見を持つことなく接することができたのは、家族が幼少期にたくさん愛情を注いで育ててくれたからだと思います。
家族から頂いた人生で最高のプレゼントです。
 「誰とでも仲良く」
 
<偏見や差別について想うこと>
コワイ人や障害を持った弱い人などいろいろなタイプに対して人間は偏見をもちますよね。
例えばコワイ人というのは視点を変えれば愛する家族がいたりと、全ての人にとっての悪い人になるわけではありませんよね。
その人の素敵な側面から出会うことによって、偏見を持つ必要性が無くなるのかもしれないなと思うことがあります。
 
 
 
 
・シカトされてるのに気づかない
小学校2年生の時にとても活発でやんちゃな友達ができて、良く外で遊ぶようになりました。
それからは遊ぶという事の楽しさを実感し、とにかく友達と遊びまくってました。
友達が多かったせいか、やんちゃ友達のグループにシカトされてたのに気付かなかったという伝説があります。
そのやんちゃ友達が僕の母に「古木のことシカトしてるんだけど気付かないんだよね」と相談し、母から「シカトされてるのホントに気付いてないの?」と聞かれて「え??」となって笑った記憶があります。
そんな事もすぐ忘れてまたしばらくして仲良くあそんでました。
小学生なんてそんなもんです。
「自分は自分。」
 
 
 
 
・宇宙から自分を眺めてみる
このあたりからちょっぴり不思議な?片鱗をみせはじめます。
想像の世界ですが、4・5年生の時に宇宙から自分をみたときのことをイメージして眺めてみました。
今でもはっきりとこの時の感覚を覚えてますが、まず思ったのは地球でよかったなぁと思いました。
そしてその地球の中でも日本に産まれある程度の都会の横浜に産まれ、今の優しい両親のもとに産まれ、今通っている小学校に行けて、そこでたくさんの友人に恵まれ、自分はとても幸せなんだなぁと感じました 。
そのことを母に話した時にビックリしていたのを覚えてます。
  「人とは違った視点を持つ」
 
 
 
 
 
 
 
 
中学校・12〜15歳
※中学の地元の友達と20歳前に記念に撮った写真です!
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・好きな授業だけ出席しようと決める
今では登校拒否というのかもしれませんが、学校での勉強にとても疑問を抱き好きな時に学校に行く事にしました。
親や先生とはかなり衝突しましたが、将来の役に立ちそうもない勉強をなぜしなければならないのかが理解できなかったのです。
今思えば学校で勉強する全ての授業が非常に大切だなって思えていますが、それもその大切さを自分で探して知ることができました。
人は何かをするときに、それについての意味や動機が必要です。
動機が自分の内側からくるものであれば、なおさらやる気になります。
僕の場合の動機は「理解」でした。
なぜ勉強が必要なのか?を本質的に知りたかったのです。
それは親や大人に聞いても教えてくれなかったので、自分の人生を懸けて実験をすることにしました。
「常識に囚われずにチャレンジする精神」
 
<どんな実験をしたのか?>
好きな格好をして、好きな時に学校に行き、好きな授業だけを受けよう!と決めました。成績表には5と1が同時にある珍しい成績表になりました。大人達からは脅しの言葉がとんできます。「成績おとすといい高校にはいけないぞ!いい高校にいけないと、将来がなくなるぞ!」といった感じに聞こえていました。しかし、僕は自分の人生をかけて好きな事だけをして生きることがどういったことなのか?を実験するのでした。
 
 
 
 
・遊びにルールなんていらない
 中学3年生から高校にかけて超めちゃくちゃ遊んでました。
自分で遊びの天才だと思ってました。
バイクで走るのが特に好きで、自覚なく悪い事もしてしまっていました。
この時期に制限なく遊んだ為か、それとも今やっている仕事が楽しいからか、現在は遊びたい!という欲求がなくなりました。
様々なレジャーしてもしっくりこなくて気付いたんですが、大人になってからの遊びでは中学高校時のルール無視のスリルを超える事は不可能なようです。
今は休みにレジャーしてるよりも仕事がしたい時期なのかもしれません。
 「本当にやりたい事の為には時にルールを破る」
 
<やんちゃしちゃった人について>
青春時代にやんちゃしちゃう人ってのは2種類にわけられると思います。悪ぶりたくて強くなりたくてなやんちゃタイプと、楽しくハメを外しすぎたら悪いことやってたってタイプがいるなと思います。前者も後者も利害が一致するので一緒にいるのです。
 
 
・10代でできた最高の財産
中学時代にはとても多くの友達に恵まれ、今でも地元の友達とは仲良くさせてもらっています。
何か新しい事にチャレンジした際に失敗はつきものですが、もしも失敗してしまった時に一番こわいことは周囲の人の評価なのだと思います。
地元の友達は、僕が失敗しようと落ち込もうと、どんな時もどんな状態であっても全てを受け入れてくれます。
ここで得た友達は僕の最大の財産であり、とても強力な精神的な、心の支えとなってます。
何があってもうけとめてくれる友達がいるからこそ、失敗しても帰れる場所があるからこそ、挑戦できる環境にいるなと感謝しています。
 「失敗しても帰れる場所」
 
 
 
 
 
 
 
<15〜20歳・周囲に変わっていると言われ始める>
周囲から「変わってるね」と言われるようになりはじめました。
もともとからおかしかったのか、徐々におかしくなったのか分かりませんが、今は自分でも変わっているのだろうなと思ってます。
どうしても集団になじめきれなっかたり、はみだしてしまったり、出る杭は叩かれたり。
自分に嘘がつけず、我慢ができず、考えが深く、周囲に理解されないことに苦しみはじめたのが15〜20歳でした。
まるで中二病ですが、自分にとっては苦悩でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
高校・15〜18歳
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・人間の精神に興味を持つ
母がちょうど心理カウンセラーの勉強をしていたので、その話を家で聞いたり本を読んだりしていました。
この時に原因論的心理学の投影を知って心理学という学問に興味を持ちます。
また、目的論的な心理学の選択理論にも興味をもちます。
 「自分の事に気付ける能力」
 
 
 
 
・警察とかに追われる
自由というのは追いかければ追いかけるほど縛りが追いかけてきます。
最初は親が追っかけてきて、次に学校の先生、そして警察が追っかけてきます。
次第にチンピラの怖いお兄さんに追われ始め、最終的にはヤクザに追われます。
自由は求めておっかけるものではなく、ある条件を満たすことによって自然と手に入るものなのです。
このときの僕は何かが違うなと感じ、人生の修正をすることにしました。
そして、自分には何が向いているのか、やりたいことは何なのかを一生懸命考えるようになりました。
  「本当の恐怖を知っていれば、大人になってからする失敗などは怖れることではない」
 
 
 
 
・自分には何が向いているのか?
だんだん人格が出来上がってくる高校時代、人と変わっている事で生きづらさを感じはじめます。
また将来を決めるために何がやりたくて何がむいているのだろう?と考え
「自分の事がわからなければやりたい事などわからない!」
という事に気付き自分探しが始まりました。
自分のことがわからなければ自分をどう使ったら良いかはわかりません。
世の中のことがわからなければどう渡り歩いたらいいかわかりません。
何かを決める為には、決断する為には、そしてそれが良い方向に行く為には必ずある一定知る必要があります。
自分を知るという事はとても重要なことなのです。
そして自分の事がよく理解できて「美容師が向いている!!」と発見。親に頭を下げて美容学校に行くことにしました。
「自分は何ができるのか?を常に知ろうとする」
 
※「美容師になった理由」執筆中
 
<自分探しにしていた具体的な事>
まずは中学の頃にはまった動物占いからはじめ、細木数子の六星占術を読みあさります。また、母が心理学の勉強をしていた為、その影響から心理学系の本を読んだり心理テストのエゴグラムやエニアグラムを試し始めます。
 
 
 
 
 
 
 
 
美容学校・18〜19歳
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・宇宙の法則を知る
変わっていると言われる理由のひとつだと思われるのが宇宙を構成している物理法則が大好きということです。
まずはアインシュタインの相対性理論の簡易的でわかりやすい本を読みその内容に魅了されます。
時間と空間が絶対的ではなく伸び縮みしたり、光のスピードを他の物質が超えることができなかったりと、世界の仕組みを知りたかった僕としてはワクワクの内容でした。
またボーアの量子力学といった物理学にも興味を持ちます。
知ってますか?この宇宙は根元を辿れば全て同じ物質からできていて、お互いに作用しあっているんですよ!それは空気も水も人も動物も全てです。
見える光や聞こえる音以外でも、微細な振動や反応によって万物の物質が干渉しあってるんです。
と、話始めると長くなるのでこのへんにしときます。
 「この世界がどういった仕組みでできているかをイメージできる」
 
 
 
 
・納得できない!!
母校の美容学校は美容業界ではあまり知られていない小さな学校です。
この時の同級生でありフォースを共にする仲の(※スターウォーズネタです)間川くんにズマというあだ名をつけてもらいました。
生意気だった僕は、納得できない事があるとよく先生に反抗をしていました。
それによって学校のお偉いさん達に嫌われていました。 
生徒は内定が決まると「祝!おめでとう!」という感じで早くきまった人から職員室に貼られていきます。
しかし内定が決まった友人と僕の二人だけ張り出しがありませんでした。
卒業するまでにみんなのが貼られていくのですがずっと張り出されることはありませんでした。イジメかよっ!!
自分のことなので抗議はしませんでしたが、完全に嫌われているなという出来事が他にも多々ありました。
そしてこの理解できないと納得できない考え方が、今後社会にでてからの5年間に人生の大きな壁としてたちはだかるのです。。。
  「理不尽なものに立ち向かう無謀さと勇気」
 
<嫌われた理由として、例えば>
学校からメイクボックスが支給されるのですが、自分が頂いた年のメイクボックスとその中身の価格は9万円でした。しかし2年生の時、後輩の1年生のメイクボックスは12万円と3万円高かったのです。なにか多くメイク道具が入っているのかな?と思い後輩たちのメイクボックスを確認すると、メイク道具が僕たちの代よりも少ないではありませんか。ん?これはなんだろうと調べてみるとひとつひとつのメイク道具の値段が高くなっていました。道具も少なくて、しかも去年より高いとか、当時の僕には詐欺にしか思えなくて学校の理事長や事務局のお偉いさんがいるお部屋に抗議にいきました。結果はめちゃくちゃ逆ギレされて退室させられます。学校運営としては必要なのかもしれませんが、この当時の僕には納得できませんでした。そしてそういった理不尽なことをどうしても解決したくなってしまうのです。この頃から学校のお偉いさん達に嫌われ、どんなに結果をだしてもなんの表彰もされませんでした。
 
 
 
 
・とにかく果をだせ
美容学校で教わった一番大事な事、それは「結果至上主義」です。
それを教えてくれたのは担任の榎戸先生でした。
「社会にでたら結果が全て!!」「美容師の仕事は結果が全て!!」
この言葉によってひとつ自分の活かし方をみつけられました。
もとから人と変わった考え方、生き方をしてしまう自分にとって常識的なやり方や王道コースを歩む事ができませんでした。
学校教育や社会のルール・常識や真っ当だと思われる道も人が創り上げたものであり、その道が自分にあっているとは限りません。
それなのにそのやり方や決まった道を歩まなくてはならなかったり強要されたりするのが苦痛でしかありませんでした。
しかし結果至上主義の考え方ではプロセス・やり方は関係ありません。
どんな方法でもどんな道を歩んでも結果がでればいいのです。
この考え方は僕に希望を与えてくれました。
自分でどうしたら結果がでるのかを必死に考え、自分にあった道を創り上げ、結果を出す。人と同じ土俵で闘う必要なんてない。ルールにのっとる必要もない。流行りに流される必要もない。
中学高校と親に迷惑をかけたので美容学校で結果をだして報告したいなと思い、最終的に学科・実技ともに総合1位をとって卒業する事ができました。
これも結果至上主義の考え方あっての事です。
ヘアスタイルも一緒で、どうやってカットしようがカラーしようがお客様にとって最高のスタイルであればそれが結果です。
今まで、小中高と授業態度やノートの提出といったプロセスで評価されていた僕にとっては、「結果至上主義」は最高の考え方であり、自分にとても合った生き方なのです。
 「結果至上主義」
 
 
 
 
 
 
<20〜25歳・人生の暗黒期のおとずれ>
さてここから人生の暗黒期が訪れます。
周囲からどうみえていたかは分かりませんが、自分としての最大の生きづらさを感じ始めます。
自分の想いに嘘がつけず、我慢もできない、チカラがない癖に理不尽なことが嫌で反抗し、納得できないものはなんとしても解決したくなる、しかし解決できる実力も無くその対象を責めるだけ、ただの愚痴野郎になり負のスパイラル、そして社会からはみだしはじめます。
それは自分で創り出した生き辛さなのです。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
apish・19〜22歳
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・美容師としての最高の意識
美容学校卒業後にapishという有数サロンで働かさせていただく事になりました。
apishではビューティコロシアムでのアッコさんの似顔絵を描かさせていただいたり、美容師のスナップ撮影にださせていただいたりしていました。
迷惑をかけ、お世話になったにも関わらず結局辞めてしまうのですが、このサロンに従事した期間がなければ今美容師としてお客様を喜ばせることはできていなかったとおもいます。
それだけ大切なものを教えて頂きました。
それは技術でも知識でも売り上げをあげる為のノウハウでもありません。
apishで学んだ素晴らしいものは「美容師としての最高の意識」です。
社会にでて一番最初にあれだけの高い意識を学ばさせて頂いたのは、現在でもとても活きています。
本当に素晴らしい人たちばかりで、未だに大好きなサロンです。
  「美容師としての最高の意識を持つ」
 
 
 
 
・自分の目的は有名になる事ではない事に気付く
人がなぜ過酷な中でも困難を乗り越え何かを続けることができるのか?
それは目標があったり、乗り越えたあとのご褒美があったりと何かしらの目的があるからだとおもいます。
自分はとにかく素敵な美容師になりたかったのですが、それはわかりやすく有名になる事だと思っていました。
そういった意味ではapishは最高の環境であり、サロンブランドを持って雑誌にださせて頂く事によって少しだけ有名になる体験ができました。
しかし、ある休日のディズニーランドでの出来事をきっかけに、自分の目的が有名になることではないという事に気付いてしまうのです。
大切な目的を失ってしまった瞬間からやる気と気力はプツンと一気に切れました。
少しだけ有名になれたのはブランドがあってのものであって、僕自身の本質的な価値が評価されていた訳ではありません。
それなのにブランドサロンに勤め、雑誌にでてることで鼻高々になっていた自分を今ではホントにかっこ悪いなと思います。
人は自分の内面からでる動機や目的がなくては困難を乗り越える力は湧いてきません。
動機がなくなってしまう事によって、毎日が大変でただただ辛い仕事へと変わっていくのです。
 「目的を失う事で、目的があることの大切さ・素晴しさを知れる」
 
<ディズニーランドでのある出来事>
当時頻繁に雑誌に出ささせて頂いてたので、原宿表参道を歩いていると声をかけられることがありました。そんなある日同僚とディズニーランドに行った際にある男の子に声をかけてもらいました。「ズマさんですよね?握手してください!!いつも雑誌でみてます!!」と。当時の僕は雑誌に出て有名になりたいと思っていた為、非常に嬉しかったはずなのですが。この時から徐々に「本当に美容師になってこんなことがしたかったのかな?」と思うようになりました。そして次第に雑誌にでることに興味を失い、有名店で働いて有名になるという目的を失ってしまったのです。
 
 
 
 
・辞める勇気をくれた本
3年目、apishでの働く環境はとても楽しく最高でした。
美容師としても日々成長を実感ができ、教育にもチカラをいれてくれている素晴らしいサロンであるとおもいます。
しかし、日々葛藤していました「このままでいいのだろうか?」「人生はこの先まだ長い」「いろんな道があるのでは」自分にとっての本当に選ぶべき道がよくわかりませんでした。
かなり迷子であったとおもいます。
この当時、webデザイナーとしてフリーランスで働く人がとても素敵にみえ、WEB制作やデザイン、テクノロジーに対しての可能性をとても感じてました。
「これからの時代はWEBデザインできれば自由に働けるんじゃないか?」と思い、この道を勉強するためにapishを辞めようと決意をしました。
しかし周囲の猛反対をうけます。
一番反対したのは親でした。
そりゃそうです。美容室でこれ以上は無いような有数サロンを辞めるのは、例えるならGoogleに入社し、なにもできるようになっていないのに退社しちゃうようなもんです。
美容師としてはハタからみたら完全にあきらめと挫折であり、周囲の目がとても気になりました。
辞めたら冷たい目でみられるだろうな。心の中は「ダメなやつだと思われる・・」という怖れでいっぱいになっていました。。そんな時にある本に出会いました。
『プロ論』という本です。
そこには有名なスポーツ選手(例えばイチローだったり)、アーティスト、事業家、デザイザー、などなど各業界のプロであり成功者が名を連ね、一人あたり2〜3ページにわたってその方達の「プロ論」なるものが書かれていました。
これを読んでいる内に、自分のこれからの人生の道を周囲の価値判断や評価で決めてつけてしまうのはもったいないなと思えるようになりました。
もしかしたら他の何をしても全くダメかもしれないし、もしかしたら自分は雇われている枠では収まらない才能を持っているかもしれません。
「22歳の自分にはまだいろいろな可能性がある!」と思いapishを辞める事にしました。
 「自分の道を自分で選択する覚悟とその辛さ」
 
<プロ論に書いてあった事>
「ひとの作った道を歩んでもその道を作ったひと以上にはなれない」
「プロ論に登場した人たちは自分で何か新しい事を1からはじめている人が多い」
「所属している方も小さい会社に入ったり転職して自分の得意な事や好きな事を担当し、成功している」
「自分がこの時に感じていた疑問と同じような事をプロ論内に登場する多くの方が経験し、みんな自分の道を選択している」
みたいなメッセージがたくさん詰め込まれていました。
 
 
その後、apishを辞めてから謎の病気、「表参道病」に悩まされるようになります。
※「表参道病」についての記事。
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代官山サロン・22〜24歳
・テクノロジーを学ぶ
代官山サロンに勤める前に、デザインやWEBの仕事をできるようになりたくてMdNというところが開催するスクールに3ヶ月ほど通いました。
そこで、webページをつくるための基礎知識やPhotoshopの使い方などを学び、のちのちにサロンを始める時のホームページ作りや、名刺作りに役立ったり、web制作のお仕事をできるようになりました。(現在はディレクションやプロマネというかたちではありますがweb制作も請け負いながら美容師をしています)
勉強後に代官山サロンで働かさせて頂くことになりました。
 「やりたい事は即勉強」
 
 
 
 
・たった一人の美容師の師匠
後で気付く事なのですが、代官山サロンのBOSSに美容師としての本質をたくさん教えて頂きました。
当時は表参道病にかかっていたため、雑誌にでているサロンや有名店が圧倒的に正しいと思っていました。
しかしその考えもBOSSをみているうちにすこしづつ変わっていきます。
ボスはとにかくカットが楽しそうでした。
本人もいまだにカットが楽しいと言っていました。
そして目の前のお客様に一生懸命に取り組んでいました。
毎月スタンダードに200〜300万円くらい売り上げていました。
このサロンは宣伝広告を一度もしたことがありません。
撮影も一切せず、お店の手作りリーフレットをたまに駅前でくばることしかしないサロンなのに、赤字が無く、借金も一度もした事が無いサロンでした。
最初は不思議なことがたくさんありましたが、後で自分に美容師としてのたくさんの思い込みがあることに気付かせてれるきっかけをくれていたんだな!と認識しました。
表参道病にかかっている事にもここで気付きはじめました。
ここでは美容業界の現状や問題点もいろいろと感じさせてもらいました。
教育は常に問いかけで、今思えば自分にめちゃめちゃあっていたと思います。
カラーをアシスタントで担当させて頂いた際に、仕上がりがどうだったかをBOSSに伺うと「お客様は満足してたか?」と毎回聞かれました。
どんなに綺麗な色に仕上げても「綺麗な色だったね。で、お客様はどう感じてた?」と。
パーマ施述がとてもシンプルな巻きだったのですが、いつも仕上がりが綺麗でした。
パーマが得意なapishで学んでいた自分としては、BOSSのパーマはあまり考えられていないように感じていたのですが、何回もみていくうちに何か大切なものが隠されているような気がしてきました。
そしてある日「パーマをうまく綺麗にかけるコツはなんですか?」と聞いてみました。
BOSSは真剣な顔をしてすこし考えたあとにこう答えました。
「コツはきれいにかかれって強く想いながらかける事だよ!」
この時は真面目に聞いた僕がバカだったと心の中で思いましたが、今ではその時の自分を反省しています。
BOSSが言っていた事は正しかった。
技術なんてやっていればいつかは身につくもの。
やはり最後は想いの差なのかもしれません。
僕はこの方から美容師として本当に大切なことをたくさん学ばさせて頂きました。
彼は美容師としてのたった一人の僕の師匠なのです。
 「美容師としての本質を知る」
 
 
 
 
・クビになる
 個人的には一生懸命頑張っていたのですが、ある日BOSSに呼び出されてクビになりました・・・クビになった時から独立開業できるまでの記事が下にありますので是非読んでみてください。
「人生のどん底を体験」
※未だに当時のBOSSを尊敬してますしとても素晴らしいサロンですので、勘違いによるご迷惑をかけたくない為、サロンの名前をふせてます。
 
 
 
 
 
 
 
 
<25〜30歳・経済的、精神的に自立するために奮闘>
心の中の闇を乗り越えて希望をみいだす時期に入ります。
自分の中の闇は自分自信の人生を闇で覆います。
自分に大きな闇があることに気づき、それに対しての向き合い方と乗り越え方を学びはじめます。
そして、自ら人生の道を創造する楽しさを知っていきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
横浜でプライベートサロンを開業・25歳
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・【奇跡】プライベートサロンを開業
クビになった後、まさかの自分のサロンができ独立できてしまいます。
奇跡の連続でとても不思議な体験をしました。
 
※この時期に起きた事や心情をまとめたものをひとつの記事として書いています。
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 この奇跡の独立体験をしたことによって、自分が人生で体験したい事や学びたい事は実は全て体験できるのではないか?という感覚が芽生えはじめます。
なぜなら、あまりにも思い描く理想通りのワークスタイルとライフスタイルを実現できてしまったからです。
これは自分のチカラだけでなく、あらゆるタイミングがあい、多くの助けがあり、いろいろな事象が調和して叶ったものだと思います。
人は色々な思い込みによって自分を制限し、本当に体験したい人生から遠ざかっている・・そんな気がしてなりません。
「どん底から這い上がり、0から1を創り上げるチカラを身につける」
 
  
 
 ・サロンコンセプト
プライベートサロンのコンセプトです。
今までの経験や美容業界の状況から、普通にサロンをやってもダメだろうなと思い、自分の強みを活かしながら、お客様にとっていままでにない体験をできるようなサロンづくりをしてみることにしました。
 イメージをかたちに
 
ひとりひとり
 
ひとつひとつの物語
 
毎日にとけこむような
 
時にきびしくクールに
 
時にやさしくあたたかく
 
「髪型からはじまる新たな生活」
※サロンの動画

 
 
 
 
 
 
 
 
独立して2年目・26歳
 
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・とにかく好きなことやりたい事をやってみる
美容師としての楽しく自分らしく、そして豊かで自由な生活がはじまりました。
なによりも驚いたのは時間や選択の自由でした。
予約の合間に公園の芝生にねっころがってひなたぼっこしたり、早めに終えて映画をみにいったり、今まで予定のあわなかった友達と遊べたりと、今までの美容師生活とは考えられないくらい自由になりました。
仕事も名刺やホームページを作成したり、似顔絵を描いたりと楽しそうでできる事は全部やってみました。
美容師って考えてみれば最初から最後まで一人で完結できる仕事なので、働き方次第ではすっごい自由のきく職業ですよね。
それから自由と豊かさを活用する為に、一回で何万円もするバーに行ってみたり、友達と朝まで飲み歩いたり、フェスに行ってみたり、いろんなイベントにも行ってみました。
全部とても楽しかったのですが、なんかしっくりこず、一度きりで終わっていきました。
この時に、楽しいこととやりたいことって違うんだなぁって感じました。
やっぱり仕事が一番楽しい!!とここから仕事ばかりの毎日になっていきました。
 
※注意:まったく関係の無い動画です。
「スターウォーズをやってみた エピソード1」

 
※注意:まったく関係の無い動画です。
「スターウォーズをやってみた エピソード2」

 
 ※注意:まったく関係の無い動画です。
「スターウォーズをやってみた エピソード4」

 
 
 
 
・美容商品の技術開発顧問
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自由な時間ができることによって、美容師をしながら色々な仕事ができるようになりました。
そして友人の紹介で知り合ったメーカーさんの技術開発顧問をさせていただくことになりました。
商品開発を通して美容業界の構造がより鮮明にみえてきました。
美容メーカーがパーマ液などを依頼している工場の研究長の方や、MITでS−S結合の研究をされてきた方と直接お話をさせていただいき、そして実際に開発に関わる事で気付いたことがあります。
それは、他の業界と比べて美容業界の薬剤の研究開発は革命的なことがおきていないということです。
医療の業界でiPS細胞がうまれたり、テクノロジーではインターネットが登場したり3Dプリンターができたりしています。
そんな中で髪の分野は未だにカラーやパーマをする際にダメージを与え、ストレートパーマやブリーチに関してはかなりのハイダメージを負います。
昔よりは良くはなっているものの基本的な理論に新たな発見は無く、サロンの薬剤や商品はこれといった革命的な進化をしておりません。
美容師の技術レベルがあがっているからこそ従来よりダメージがしづらくなっていますが、薬剤でダメージレスなものが開発されている訳ではないのです。
個人的な観点にはなりますが、それには大きくふたつの要因があると思います。
1:ひとつは厚生労働省で定めている薬事法により、パーマ液やカラー剤にいれてよい材料の枠組みが決まってしまっていること。安全性のためではありますが、裏をかえせばその枠組み内での配合でしかつくれないということです。
 
2:ふたつめは革新的な薬剤をつくるリスクに対して投資する個人や企業が少ないということ。なぜ少ないのかというと、リスクとリターンのバランスが悪かったり既得権益が存在していることによってなのではないかと思われます。つまりは革命的なことがおきるようなお金の流れになっていないという現状にあります。
では、革新によってダメージのないパーマ液は将来的につくることはできるのか?
答えはイエスです。
理論上は可能でありそれに近いことはすでにできる状態です。
今は世の中にそういった薬剤が登場するタイミングではないのかもしれませんが、いつかダメージの無いパーマがかけられる日がきます。
マニアックな美容師であれば技術を用いて感覚的にダメージレスに近い施述をやっている方も多く存在していると思います。
  「美容業界の構造や様々な問題点を知る」
 
 
 
 
 
 
 
 
独立して3年目・27歳
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・セミナーの講師
美容業界の大手ディーラーのガモウさん主催で、美容商品の講習の講師として全国を回らさせていただきました。
自分の中では人前にたって何かを伝える事をやっていくんだろうな!というイメージが以前からあったのですが、実際にやってみて感じたことは「今、自分のやるべきことはこういった講師業ではない」という事でした。
 「人前でプレゼンする度胸とスキル」
 
 
 
 
・ビューティマップ
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もともと心理学やカウンセリングが好きだったのもあり、お客様と美容についての深い話や思い込みについての会話をよくさせて頂きます。
そんななかで、多くの方がコンプレックスを抱え純粋に美容を楽しめていないんだなということに気付きました。
お客様のコンプレックスが解消される事によって今までに見たことのない喜びや笑顔をみれたりします。
また、美容師にとってもスタイル提案がとてもしやすくなります。
解消されることで美容を自然に楽しむようになると、色々なスタイルやサロンでの施術も楽しむようになります。
こういった美を楽しめる方が増えることによって美容業界の経済活性化にもつながると感じています。
世の中にはお金も時間もあってホントは綺麗になりたいのだけれど、自分はなれないと思い込んでいる人が意外にもたくさんいるのです。
この発見をきっかけにコンプレックスの仕組みを知りたくなり、色々と勉強したり調べたりと研究魂に火がつきました。
それから研究したものをマトリクス化してまとめて美容コンテンツ「ビューティマップ」をつくってみました。
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この頃からある素敵な世界をイメージしはじめました。
コンプレックスを持った人たちがそれを乗り越えて、美を楽しいものだったり素敵なものだったりと純粋な表現を体験できるようになれば。。。
もっと自然に美を楽しめるような世界になったらとても素敵かも!!
それに、美しい女性が増えた時に一番喜ぶのは男性です。
男のやる気の為にも火がつきました。
それから美容師向けのコンテンツもつくり、さらには一般の方向けにコンテンツを使った講座を開催してみていました。
しかし、この活動を続けていく上でなんとなくこれでは多くの人に自然な美の体験を届けるのは難しいなと感じはじめます。
世の中が潜在的に求めている方法はコレじゃない!!と気付き、パッと活動を辞めるのでした。
 「美容に対してのコンプレックスの問題点と解決方法を知る」
 
※コンテンツ作成してる時にアニメーションも制作してみてました!コンプレックスのつくられかたと解消方法。

 

※今まで学んだ事とサロンでの体験をもとに作成した美容師向けコンテンツの一部を記事にしました。ビューティマップと呼んでいます。
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・テクノロジーが世界を変える
ビューティマップの活動を手放してからすぐにアイデアが浮かびました。
多くの人が自然な美を体験できる世界はテクノロジーによって実現できる!
コンプレックスを乗り越える為に一番必要なことはなんでしょうか??
それはどんな些細なことでもいい、今の自分に気付くことだとおもいます。
今、自分はどんな感じなのか?なにが似合うのか?今の自分にはどんなヘアスタイルがいいのか?
もしそういったことがわかれば自覚につながります。
人は自覚することで少しづつ意識が変化します。
それは知らないうちにコンプレックスを乗り越えるきっかけとなっていくのです。
そんな些細なきっかけで充分だ!と思いました。
なぜなら僕が美容師としてやっていることも同じで、お客様ほんの少しの気付きによって自然に変化していくのを目の前でみて体感しているからです。
自分のパーソナルなステータスを知ることによって、ほんの少し自分のことを知れる。
そしてそれによって変化のきっかけに繋がっていくのです。
そこでそのアイデアをすぐに動画にしていろいろな人にプレゼンしてまわりました。
※アイデアのアニメーション動画。
 

しかし、色々な人に話していくうちにこのアイデアは実現不可能という事に気付きます。
なぜならお客様がこのシステムを最初に使う理由がないからです。
データが溜まればステータスをみて自分の今の状態を知り自覚する事もできるし、自分とあう素敵な美容師と出会う事ができたり、自分の髪質にあったシャンプーを簡単に探す事も可能になります。
とても素晴らしい世界がテクノロジーによって実現可能になります。
しかし、お客様が自分の美容ステータスのデータを溜める為にこのシステムを使う理由がないのです。
あたりまえですがお客様に使う理由がなければシステムとしては成り立ちません。
このテクノロジーのアイデアには素敵な部分もありますが、穴だらけのポンコツでもありました。。
  「素敵な世界を実現するのはテクノロジー」
 
 
 
 
 
 
 
 
独立して4年目・28歳
スクリーンショット 2015-10-09 19.27.29・美容学校の講師
元担任の榎戸先生の紹介で、ビューティアートという美容学校が運営する高校の美容通信科に週に一回ほど外部講師として教えに行くようになりました。
3年間で高卒と美容師免許を同時に取得できて、美容師になりたい子達にとっては時間とお金を大幅に節約でき、とっても素晴らしいコースだと思います。
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ここでも美容業界のある問題点をみつけました。
学校には美容科ではない他の生徒も存在します。
その中でも美容師に興味があったり、実は美容師になりたいけど・・という子達がけっこう沢山いるのですが、美容通信科を選択してはいません。
そしてその後も美容学校に行くこともありません。
理由を聞いてみたところ、大変というイメージだったり、給料が安くてやっていけないという全体的に苦しい職業というイメージを持たれていて選択されていないという現状でした。
「付き合ってはいけない男、3B」として美容師があげられたり、「労働が過酷」という印象がついていたり。
これも全て美容業界の在り方やそこに従事する一人一人の美容師さんの言動、行動からそういったイメージが出来上がっていったものなんだなと気付かされました。
また、興味深い発見もありました。
学生のほぼ全員がスマートフォンを持っているのですが、ほとんどの学生がTwitterアカウントを3つ以上もっていて、コミュニティごとにキャラ・名前・人格を変えて対応しているようです。
この体験に関しては今後のテクノロジー制作の大きなヒントに繋がりました。
「これからの美容業界の行く末を肌で感じる」 
 
 
 
 
 
・友人から教えてもらった起業の可能性
スーパークラウズという会社の代表の岩片さん(※僕はレイくんと呼んでます)に昔からお世話になっているのですが、アイデアを実現できる可能性のある起業についてこの頃に色々と教えてもらいました。
会社のカの字も知らず、起業のキの字も分からなかった僕に丁寧に色々なことを説明してくれました。
可能性があるアイデアであればお金を出してくれる投資家が存在すること、それには事業計画書をつくり、そしてプレゼンが必要なこと。株というものがあってそれがめちゃめちゃ大事という事。それからスタートアップについて。そしてユーザーを集めるには「問題とニーズ」があり、それを「解決できるようなサービス」をつくる事など。
美容師向けのアプリとかサービスはたくさんあって色々使ってみてはいましたが、美容師である僕らの時間を奪うようなサービスばかりだなと感じてました。
例えば写真を投稿してお客様とつながるサービスも、けっこう時間を消費して頑張らなければなりません。
自分が美容師であったのもありますが、時間を奪うのではなく美容師の時間短縮や業務の効率化をできるようなサービスができたらいいのになと思っていました。
美容業界には様々な問題が山のようにありますが、なかでもレイくんと盛り上がった話は、僕が美容師1年目の時に苦労したカルテ管理の話でした。
自分が務めたサロンの入社1年目は、次の日に来店される何百名ものお客様のカルテを全てだしてスタイリストごとに整理しておくのですが、その時の同期は3人しかおらず、毎晩夜遅くまで残ってカルテと奮闘してました。
次の日のカルテ出しとその日のカルテ整理をして夜中の2時とかになって練習もできない毎日で。。。。あれはホントにホントに大変でした。
その話を聞いてレイくんが「ズマさんそれですよ。」と静かに一言。
僕はこの一言を聞きしばらくした後にイメージが浮かびました。
レイくんが言っている意味が理解できて、思わず一人で「なるほどぉ」と声がでました。
そしてさっそくカルテアプリのアイデアが浮かんでイメージを動画にしました。
あのカルテの苦労はまさに自分が体験するべき運命だったんだなと思います。
 
※当時つくったカルテアプリのアイデア動画1

 
※当時つくったカルテアプリのアイデア動画2

レイくんから起業の可能性を教えてもらった事で、人生の転機になりました。
そしてそれから何もわからなかった会社や株などについての勉強をしはじめました。
 
 
 
   
・起業って自分に向いてるかも?
変わっている性格・人格というのは時に人生に弊害をもたらします。
みんなと違うと割と頻繁に否定をされたりするものです。
否定をされ続けた人は、否定をされる事に過敏に反応したり、否定に恐怖心を抱くようになります。
そして、自分の意見や想いを言えなくなっていく人もいます。
心の中で自分に嘘をつきます。「こうしなければならない!!」「こうあるべきだ!」と。。。そうしないと、仲間はずれになってひとりぼっちになってしまうからです。
しかし自分への嘘は孤独以上に自分を苦しめます。
人は自分に嘘をつくぐらいなら孤独でいた方がマシなのかもしれません。
僕は変わっていながらもうまく生きてこれた方だとは思いますが、それでも人と違った視点や考えを持ってしまうことに苦しむことがありました。
しかしある本と出会い、自分はこのままで良かったんだと心から思えるようになります。
その本とは、Facebookに最初に投資をした事で有名なピーターティール著書「ゼロトゥワン」です。
あたらしい物事をはじめる人の特徴や考え方が書かれていたりしました。
特に共感したのが競争についての考え方・捉え方です。

 

競争環境では、誰も得をせず、たいした差別化も生まれず、みんなが生き残りに苦しむことになる。それなら、なぜ人は競争を健全だと思い込んでいるのだろう?それは競争が単なる経済概念でもなければ、市場において人や企業が対処すべきただのやっかいごとでもないからだ。何よりも、競争とはイデオロギーなのだ。 

社会に浸透し、僕たちの思考を歪めているのが、まさにこのイデオロギーだ。僕たちは競争を説き、その必要性を正当化し、その教養を実践する。その結果、自分自身が競争の中にとらわれてしまう__競争すればするほど得られるものは減っていくのに。
それはわかりきったことなのに、僕たちはそれを無視するように刷り込まれる。アメリカの教育システムは競争への強迫観念を反映しているし、それを煽っている。学生の競争力を成績ではっきりと評価し、最も成績のいい生徒はステータスと信任を得る。個人の才能や志向に関係なく、全員に同じ教科を同じように教える。じっと机についているのが苦手な生徒は劣等感を覚え、テストや宿題に秀でた子どもは現実から離れた学校という狭い世界でアイデンティティを確立することになる。
 
トーナメントを勝ち進むにつれて、それはますますひどくなる。エリート学生はやる気満々で階段を昇り続けるけれど、ある時点で競争に敗れ夢が砕かれる。高校時代には大きな夢を持っていても、大学では同じく優秀な学生がコンサルティングや投資銀行といった、いわゆる一流の就職先を目指してしのぎを削る中に埋没してしまう。みんなと同じになるために、学生(あるいは家族)は、インフレ以上に値上がりを続ける、何万ドルもの学費を支払っている。なぜ僕たちはそんなことをしているのだろう?
 
ピーターティール著書「ZERO to ONE」より抜粋
 
競争が存在しない方がいいとも思わないしこの考え方は変わっているのかもしれませんが、この本を読んでとても安心しました。
なんか凄い結果出してる人が自分と同じ捉え方や感じ方をして人生を歩んでいるからです
他の内容も同じ物事の捉え方をしている事がたくさん書かれていて、そうかこの変な自分でもこういった彼のような生き方・活かし方があるのか!と納得できました。
いきづらかった意味を理解できたし、生き辛さとかそんなことが全く関係なくなりました。
そして起業家として投資家として成功しているピーターティールの本を読んでみて「起業(新しいモノを創る事)ってもしかしたら自分に向いてるのかも」とも思いました。
 
 
 
 
 
 
 
  
ITテクノロジー会社を起業・29歳
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・会社を創る
実現したい素敵な世界もあるし、解決したい問題もあるし、起業が向いてるかもしれないし、ということで29歳にてITテクノロジー会社を創業する事にしました。
といってもそんな簡単なことでは無く色々な困難と決断の嵐でした。
まず時間・労力・お金が必要で、スタートアップの創業者は数百万の現金出資と自分の労力を無料で何年間も差し出します。
美容師としてキャリアを積んできた自分としては全てを失う可能性があります。
それから貯めていたお金で代官山付近で今と同じくらいの規模のラグジュアリーな会員制サロンをやろうと思っていましたが、それも捨てないといけません。
つまり今までのものも捨てながら、今後の人生をもかける覚悟が必要です。
しかも非常に可能性の低いうまくいくかも全くわからないことに。。。
安定とともに今までの安心した楽しい美容師生活を選択するか、不安とともにワクワクする人生を選択するか・・・
やらないと一生後悔しますが、不安はとてもとても怖ろしいものです。
しかし極限まで葛藤するとほんと不思議なくらい選択肢がシンプルになります。
それは安定と後悔ワクワクと不安のどちらがなのかでした。
人間ってYesよりNOの方が明確らしいんですが、例えば赤ちゃんも好きなものはよく分かってないけど嫌なものに対しては分かりやすくちゃんと泣きわめきますよね。
思いかえせば今までも嫌な事に対して嘘をつかずに「嫌だ!」と正直に選択してきたからこそ、自分の生きたい生き方ができているなと思います。
神様でもあるまいし「何をやりたいのか?」「何が向いているのか」が確信持ってわかる事なんてほぼないですよね。
僕は後悔する人生はだなと思いました。
覚悟を決めて決断すると、後から希望とワクワクが抑えきれないくらい膨らんでいきました。
今でも不安ですが、その変わりにやりたい事にチャレンジする楽しみを得ました。
不安なんて受け入れてしまえばたいしたことないです。
そんな決断があっての起業でした。
 
 
 
 
 LiME Inc.
こうしてLiME Inc.(LiME株式会社)はできました。
 
LiMEとはどんな会社なのでしょうか??
LiME Inc.は、美容師としての体験からみつけたあるひとつの発見からはじまりました。
その発見とは「芸術・センス・感性」といった複雑で感覚的に捉えられていたものが、数値化できるという事です。
美容やファッションといったものは感覚的というイメージが強いと思います。
そんな感覚をテクノロジーによって数値化することで、今まで難しくて不透明だった事象が簡単に表現できるできるようになるのです。
そう、感覚は科学する事ができます。
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 この発見によって素晴らしい未来を想像するようになり、それが事業アイデアに繋がっていきました。
 
もし感覚的なものを明確にし活用できたらどんなことが可能になるでしょうか?
例えば、今まで美容やファッションといった感覚的なものが苦手だったり難しく感じられていた方々がそれらをシンプルに簡単に表現することが可能になります。
世の中の8割以上の、いや、もっと多くの人が自分にとってどんなファッションや髪型が似合うかわかっていません。
もしも、その美的感覚を数値化して活用できるようになれば誰もが「今の自分に何が似合うのか」を簡単にみつけられるようになります。
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自分に似合うものがみつかれば女性は自信が出て輝きます。
輝いた美しい女性が増えれば、男性もモチベーションが増して経済が益々活性化されたり、色々な発展繁栄につながるかもしれません。
そんな素敵な世界が創造できたらいいなと思っています。
 
そう、私達LiMEのビジョンは美をもっと簡単に表現できる世界を創造することです。
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ビジョン達成の為に具体的にLiMEが取り組もうとしている事はなんでしょうか?
LiMEの具体的な使命は大きく以下の3っつです。
・美容プロと人々がパーソナルに繋がれる仕組みを創る!
 
・美容業界の集客・流通・教育のイノベーション!
 
・美容師の働きやすい環境の創造!
これらは現状問題があると捉えており、解決する事を使命としております。
解決したいと思った経緯としては、個人的に美容師としてのいろいろな体験や悔しい想いをした事が大きく起因していています。
自分が美容師という立場であり大きく関係あることが諦めずにやり続けられる理由にもなっています。
「美容師の為に!!」。。それはもちろん美容師さんの為になったらとても嬉しいですが、何より美容師という職業が好きだからこそ「人生をかけてでもリスクおってでも挑みたい!」という想いになってます。
つまり「誰かの為に!!」というよりは美容師という象徴の為です。
LiMEの使命はこういったひとりの美容師の個人的な想いから生まれました。
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なぜLiME Inc.は現在カルテアプリを制作しているのでしょうか?
ミッション実現の為に❶美容プロの働きやすい環境を創造する事❷LiMEと美容プロがテクノロジーを通して信頼ある繋がりをつくる事を同時に叶える方法とは一体なんだろう??そういった問いかけから「カルテ管理の苦労と問題点」を思い出しました。
そしてパズルのピースがはピタッとはまったかのようなハッとする体験と共に自然とカルテアプリの制作をすることになりました。
そして美容師のカルテ管理をスマホで便利に!と掲げ、アプリ制作に日々いそしんでおります。
 
 
 
 
・投資ファンドでのプレゼン
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新規性の事業をやるにはある程度の資金が必要です。
そのため投資してくれるファンドをまわって事業プレゼンの活動をしました。
オープンネットワークラボやインキュベイトファンドといった起業初期にも投資してくれるベンチャーキャピタルでプレゼンさせていただいたのですが、そこでのフィードバックは的確でとても刺激になりました。
そしてフィードバックを受けて全貌をシンプルかつ明確に伝えられていないということが課題だとわかりました。。。つまりしっかりと事業の良さを伝えられなかったという事です。
伝われば非常に面白い内容なのですが。
それとマネタイズやプランに関してはまだまだ甘いとわかりましたが、現場の視点での問題を理解していることや、その解決方法を肌で感じていることがかなり強みだという事にも気付きました。
現場目線の体感は、他のIT起業が喉から手が出るほど欲しいもののようです。
確かにIT起業のおじ様達には、美容師がサロン現場で感覚的やっている業務だったり来店される女性の繊細な気持ちを理解する事は難しいことなのかもしれません。
プレゼンてとにかくとっても楽しくて、自分のなかにあったイメージはこれだ!!とピンときました。
次回、もっともっとレベルアップして改善していいプレゼンできるのが非常に楽しみです。
 
 
 
 
 
 
 
 
自分の使い方・30歳
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・美容師のカルテ管理をスマホで便利に!
現在の30歳!サロンを続けながら、同時に会社を運営してスマホアプリを制作してます。
アプリは現在制作中です。
よかったらアニメーション動画をみてみてください!
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※アプリのアニメーション動画

 
 
 
・共同創業者として二人が加入
7月までは会社の運営費を稼ぐためにサロンでの美容師・REVOWATERの技術開発顧問・web制作・美容学校講師をしながらも、起業した会社を運営するといった感じでクソ働いてました。
ここ2年間くらいぜんぜん遊びに行かず、アシスタント時くらいの最低限の生活費で過ごし、とにかく仕事だけするという状態です。
そんな中、2015年8月からプログラマーのmasasさんと会計士の松本さんに出資&取締役としてLiME株式会社に参画して頂き、二人に共同創業者として共に歩んでいただけることとなりました。
もうまさに救世主です。普段のお仕事でのやりとりでは厳しい言葉を投げたりわがまま言ったりしちゃっていますが、お二人にはホントに感謝してもしきれません。
おかげで社内出資によって会社運営ができる事になりました。
たまたまいい出会いがありこういったカタチになりましたが、スタートとしては最高の状態だと思います。
現在は、僕がクソ働いてしまったら会社のことをできなくなってしまうので、周囲のお仕事を整理して時間を空け、美容師と会社に絞って自分がやるべき事に集中できる体制へと切り替えております。
仕事を整理すれば収入もかなり減りますが、後悔なきように全力でやるべき事をやっていきたいと思っています。
 
 
 
 
・古木数馬の使い方
30歳までの様々な経験を経て自分の使い方がなんとなくわかってきた気がします。
なんと表現したらいいのか非常に難しいのですが、今までの人生で体験してきたこと学んだことの全てをふまえ、自分の持っている能力価値観ステータスを客観視した時に、こういった使い方をする事が自分にとっても社会にとっても最善なのではないか?と感じています。
小学校の頃に宇宙から自分を眺めて客観視したあの時の視点は今でも健在で、その視点が僕にそのような考え方を与えてくれています。
親に愛されて育てられ素直な心をもらい、かなり投資もして頂きました。
今、好きな事で飯を食えてやりたい事にチャレンジできてとてもありがたい環境であると思います。
これからの30代以降はそれを社会に役立てて還元していくフェーズになっていくのかなと思っています。
それには自分という存在を適切に扱って運用する必要があります。
「めちゃくちゃ社会に役立ちたい」とか「すっげー幸せになりたい!」というものでもなく、ただ淡々とした想いと感情です。
すごく前向きな人に勘違いされる事もありますが、なんというか普通にそう思ってます。
強い想いや感情があるとしたら、素敵な世界を創造したいという想いと漠然とした不安があります。
それ以外は静かです。
今の自分の使い方が正しいかどうかはわかりませんが、そんな自分が選択した自分の使い方でこの先にどんなことがおきるのか今から楽しみです。
 
 
 
 
 
 
 
 
コラム
新しい一歩を踏み出すというという事とは?
 
とてもあたりまえなことですが
道端にゴミが落ちているのを気付いた時、それを拾う事ができるのは気付いた人だけですよね。
 
 
例えばそれが「ゴミ」ではなく、何か「問題」だとしても同じだとおもいます。
大きな問題でも、小さな問題でも、問題を解決できるのはそれに気付いた人だけです。
 
何かに気付くということはとても大切なことだと思います。
 
気付ける人というのはそんなに多くないのかもしれません。
いえ、もしかしたら多くの人が気付いているのかもしれません。
 
では、問題に気付いた人のなかでどれだけの人が解決の為に行動をするでしょうか?
それは誰かがいつかやるかもしれません。
行動してみたところで意味がないのかもしれません。
何もしないほうが楽かもしれません。
 
 
しかし見過ごす事なくその問題と向き合い、できる限りの事をしたとしたら。
 
もしかすると、小さな何かが変わるかもしれません。
 
それをみていた人の考えが少しでも変わるかもしれません。
 
小さな変化がめぐりめぐって良い方向に運ぶかもしれません。
 
その先の未来には希望があるかもしれません。
 
その事を知っていたとしたら
もし、その時ににわずかな準備とある程度の環境が整っていて、解決できる可能性がみえたとしたら、どうするのが自分自身にとって本当に良い選択なのでしょうか。
 
 
これは一人の人が抱える対人関係の悩みや、人生の選択の問題でも同じだと思います。
自分自信の問題は誰も解決してくれません。
自分で気付き、解決するしかないのです。
 
 
現代では、人生のリスクをとったとしても死ぬ事はほとんどありません。
 
周りを見渡せば、わずかな準備とある程度の環境はすでに整っているかもしれません。
 
気付いた時がスタートなのです。
 
 
 
 
 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

f-yoyaku

 

 

 

 

 

 

 

 

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